時折のことば 2023/04/02

カスタネダがドン・ファンと知り合った最初のころ、カスタネダは彼の親族関係や系譜に関する、 文化人類的な調査の項目をたくさん用意し、ひとつひとつチャックしていこうとする。 しかしこの企ては「わしには履歴なんぞないのさ。」というドン・ファンの一言ではぐらかされてしまう。 「履歴を消しちまうことがベストだ。そうすれば他人のわ...

魚の骨のようなもの

小説の主人公が顔を殴られた時に「鉄の味が口いっぱいに広がった」なんていう描写があったりするが、「これは鉄だよ」と言われながらご飯を食べたことがあるわけでもないのに、「あーあの味ね」となんとなく想像がつくから不思議だ。