アポトーシスし損ねた愛の行く末──映画「エゴイスト」鑑賞に際しての覚書
他者を愛することは難しいと日々感じている。だって、他者への愛の中に、気づかぬ間に自分のエゴが入り込んでしまうことがあるから。他者を愛しているようで、実は自分を愛しているだけに過ぎない時がある。他者を道具にして、いや、道具にしないと自分を愛することができないって残酷だ。 でも、愛ってなんだろう、エゴってなんだろう。
"Have you ever lost anything of real pearsonal importance to you?"―"A-ko's Boyfriends" presented by Akino Kondoh
小論考のようなもの
他者を愛することは難しいと日々感じている。だって、他者への愛の中に、気づかぬ間に自分のエゴが入り込んでしまうことがあるから。他者を愛しているようで、実は自分を愛しているだけに過ぎない時がある。他者を道具にして、いや、道具にしないと自分を愛することができないって残酷だ。 でも、愛ってなんだろう、エゴってなんだろう。
「結婚適齢期」と世間的に呼ばれるような年代に差し掛かった私だが、近ごろ自分の想像や理解をあっという間に追い越すように「結婚」にまつわる大波が次々と押し寄せてくるようになった。 と言っても、「毎週のようにInstagramでは誰かが結婚報告をしている」とぼやく周りの友人のようにはいかず、私の周りではごく限られた数ではあ...