文学フリマに出店しました!

 どうもこんばんは、おかゆです。

 2023年11月11日、文学フリマ東京に出店(出展?)しました。

 このブログを読んでいるということは、『くらむ式ドロップス』を買ってくださった方ですね?

 ありがとうございます。

 当サイトは、今までどこにも宣伝したことがなく、文学フリマに出店するまで、私おかゆと、みそちゃんだけが知り、運営するサイトでした。1からサイトを作ってみたい、という2人の欲望から生まれたサイトで、更新頻度も適当です。(おいおい)

 しかし今回、『くらむ式ドロップス』の奥付けにこちらURLを載せ、『くらむ式ドロップス』の購入者の皆様と、私たちclamshellだけが共有する秘密のサイトとなりました。まあ、秘密にするほどの内容は書いてないんですけど。笑

『くらむ式ドロップス』はいかがでしたが。みそちゃんのエッセイは良いものだと私は確信しているのですが、小説の方はいかがでしたか。小説執筆歴4ヶ月目の作品なので、伸びしろしかないですが、楽しく読んでいただけたでしょうか。

 秘密のサイトらしく、1つ裏話を書いても良いでしょうか。え、良い?よかったです。

私の書いた短編小説の構成は、

「薄荷」→ギャグ

「オレンジ生活」→エッセイ風

「パインの国」→童話風

「メロンソーダ先生」→ギャグ

というギャグで始まりギャグで終わるような構成となりました。「薄荷」については、これぞ同人って感じですね。伊坂幸太郎が好きだと、より楽しめるのではないかと思います。

 特筆したかったのは、「パインの国」。パイナップルの花言葉に「完璧」があることから、「完璧な存在」としてアンドロイドが浮かびました。

 最初に浮かんだのは、アンドロイドだけで暮らす国があり、アンドロイドは完璧なあまり不倫や浮気などをしないため、ある小説家のアンドロイドが「面白い話が書けない」と悩んでいたが、ある日その国に人間がやってきて、小説家のアンドロイドは浮ついた心を持った人間を食べて小説のネタを編み出す、みたいなストーリーでした。

 それが、10月の上旬くらいでした。

 そんな時、あるニュースが流れて来ました。

「イスラエルと、パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するハマスが軍事衝突した。」

 昔、高校生の時に授業で聞いた、ガザ地区。「歴史が複雑な場所」だと授業で習ったまま、記憶の中で置きっぱなしになっていた場所。

 世界では、ロシアとウクライナの戦争も終わっていないし、再び別の場所で戦争が起きようとしているのに、私はこんなくだらない話を書いていて、良いのだろうか。

 私がどんな話を書いたとしても、戦争が終わるわけでもありません。何を書いたって、世界は変わりません。

 だけど、2023年の10月にも、戦争はまだ起きていた、と、小説という形で残しておきたかったのです。ただの私の自己満足です。

「パインの国」の最後の一文を書いたとき、「この作者の顔が見てみたいものだ…(お前だよ)」みたいな気持ちになりましたが、共通テーマの「逸脱」の間反対にある「完璧」について、自分なりに考えることはできたかな、と思います。

「パインの国」の喪失を救うように、「メロンソーダ先生」はちょっと明るめに、「ふふっ」と笑えるように書きました。

 メロンソーダ先生についても、書きたいことはたくさんありますが、またいつかの機会に。

 感想がもしあれば、私のTwitter(@earth_okayuchan)にぜひお寄せ下さい。みそちゃんのエッセイの感想でも、何でも構いません。

改めて、この度は『くらむ式ドロップス』をご購入いただき、ありがとうございました!

十一月 冬の便りが来た日に おかゆ