25歳 女性|会社員(SE)|父、母と同居|大学時代にメディアにおける家族表象をテーマに卒論を執筆。卒業後、システム開発会社に入社。昨年末に体調を崩し現在は休職中。
最近読んでいる本:『仙台ぐらし』伊坂幸太郎
今日は久々に7時に起きた(早いほう)。休職に入ってから、ほぼ毎日1時過ぎに寝て10時起きをかましていたけど、この前の会社の支払い依頼書の金額を見た時に「・・・せめて8時には起きよう」と思ったのでした。
寝るときも、一時期はゲームを1時間ぐらいして寝たり、ポケモンの対戦動画を見てから寝たりしていたけど、スマホ、ゲーム機、パソコンは寝室に持ち込むのをやめて、代わりに本を読んでから寝るように(おとといからですけど・・・)。
最近は伊坂幸太郎の『仙台ぐらし』を読んでいる。2005年から2015年の間のエッセイをまとめた作品となっている。
伊坂幸太郎って、作風的に偉そうなおじさんなのかと思っていたけど、実はすごく心配性なおじさんだということがわかった。だって、隣の部屋に住む夫婦の部屋から口論がして、しばらくしてシン・・・ってなったら「まさか妻が夫を手にかけて・・・!?警察が自分を訪ねてきて、自分の部屋にはミステリー小説を書く関係上毒に関する本などいっぱいあるから疑われてしまうかも・・・」と本気で考えちゃうなんて、心配しすぎでしょ。
2009年のエッセイに、「心配事が多すぎるⅠ」という章がある。その章は、美容室の店員から「明日、宮城県沖地震がくるらしい」という伝言ゲームから生まれた噂を聞かされ、結局来なかった、という話から始まる。しかし、宮城県沖では定期的に大きな地震が来ているらしく、2020年までに来ると言われているらしい、いつ来るのかわからないので心配だ、そんなことが書いてあった。
これを読んで、背中がゾッとした。この後たった2年で、東日本大震災が来ることを、私は知っていたから。
あんな地震が来るなんて、みじんも知らない文章は無垢というか、どんなフィクションを読むよりもリアリティがあって、恐ろしい。
たとえ東北に住んでおらず、関東で被災した自分でも、「やっぱりあの地震は怖かったんだ」とこのエッセイを読んだ自分の反応を見て再確認した。あれは、私の中でも最大の、「大きな記憶」なのだと思った。
今日も写真なしです・・・。すみません。
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